Dan Peleschuk Anna Pruchnicka
[キーウ 6日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は6日、ウクライナが提案した一時停戦にロシアが応じずに攻撃を続けていることでロシアは和平を「明白に拒否」していると非難し、この日のうちに対応策を決定すると明らかにした。
ロシアのプーチン大統領は、9日の対独戦勝記念日に合わせ8日から9日にかけて2日間の停戦を実施すると宣言。これに対しゼレンスキー氏は6日午前0時から停戦を実施すると表明し、ロシアに同調するよう求めていた。
ゼレンスキー氏が指定した停戦開始時刻が過ぎてもロシアによる攻撃は継続。ゼレンスキー氏は、ウクライナが提案した停戦をロシアは順守していないとし、6日午前までに1820件の違反があったと指摘。「ロシアは停戦と人命救助の双方を明白に拒んでいる」と非難した。
その上で、ロシアによる攻撃への対応措置をこの日のうちに決定すると表明。ロシアは9日に対独戦勝を記念する軍事パレードが実施される首都モスクワ周辺に防空能力を集中させていることがウクライナ情報機関の情報で分かっているとし、こうした状況はウクライナによる長距離攻撃の「新たな機会」を生み出しているとの見方を示した。
ロシアは毎年5月9日にモスクワの「赤の広場」で実施している軍事パレードについて、国防省が「現在の作戦上の状況」を理由に今年は軍事装備の展示を行わないと表明。ウクライナによる攻撃の脅威が高まっていることを背景に規模を縮小して実施される。
ウクライナもロシアに対する攻撃を続けており、モスクワのソビャニン市長は6日、モスクワ市内の建物が夜間にウクライナのドローン(小型無人機)による攻撃を受けたと明らかにした。死傷者は出ていないという。
ロシア国防省は4日、戦勝記念行事の期間中にウクライナによる攻撃があった場合、ウクライナの首都キーウに対して「大規模なミサイル攻撃」で対応すると表明。「キーウの民間人や外国の外交使節団の職員は、適時に市内から退去する必要がある」と警告した。