Luiza Ilie
[ブカレスト 5日 ロイター] - 東欧ルーマニアの議会は5日、ボロジャン首相率いる親欧州連合(EU)政権に対する不信任案を賛成多数で可決した。首相指名権を持つ中道派のダン大統領は、「妥当な」期間内に新たな親欧州政権が樹立されるとの見通しを示しているものの、政局の混乱で国債格付けやEU資金へのアクセスなどが脅かされる恐れがあるとの懸念が出ている。
議会の公式集計によると、ボロジャン内閣に対する不信任案は可決に必要な233票を上回る281票を獲得した。ボロジャン氏は、議会で新政権が承認されるまで権限を限定された暫定首相として職務にとどまる。
ルーマニアでは4月下旬に議会第1党で左派の社会民主党が首相辞任を要求し、4党連立から離脱。国民自由党を率いるボロジャン氏は以降、少数派政権を率いていた。
ダン大統領は新たな親EU政権が樹立されるとの見通しを示しているものの、国民自由党のほか、連立内の別の小政党は左派との協議を拒否。現時点では解散総選挙が実施される公算は小さいと見られているが、政局の混乱でEU加盟国で最大とされる財政赤字の縮小に向けた政府の取り組みが揺らぐとの懸念が広がっており、通貨ルーマニアレイはこの日の不信任案の採決を前に対ユーロで過去最安値を更新していた。