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[1日 ロイター] - 米クリーブランド地区連銀のハマック総裁は1日、米経済とインフレの見通しが不透明になっていることを理由に、今週開かれた連邦公開市場委員会(FOMC)で声明に緩和バイアスを盛り込むことは支持できないと考え、政策決定に反対したと述べた。

米連邦準備理事会(FRB)は4月28─29日に開いたFOMCで金利据え置きを決定。決定は8対4で、ハマック総裁はミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁、ダラス地区連銀のローガン総裁とともに金利据え置き自体には賛成したものの、現時点で声明に緩和バイアスを盛り込むことは支持できないとして反対票を投じていた。

ハマック総裁は反対票を投じた理由を説明する声明で「2026年に入ってから経済見通しを巡る不確実性が高まっており、金融政策の将来の道筋は一段と不透明になっている」と指摘。今回のFOMC声明で「緩和局面の終了ではなく一時停止を示唆する文言」が維持されたことに言及し、「見通しを踏まえると、このような明確な緩和バイアスはもはや適切ではない」との認識を示した。

その上で、インフレには上振れリスク、労働市場には下振れリスクが存在していると指摘。「原油価格の上昇が新たなインフレ圧力になっている」とし、インフレ圧力は「広範囲に及んでいる」との見方を示した。

今回のFOMC声明では「目標の達成を妨げる可能性があるリスクが生じた場合、委員会は金融政策の姿勢を適切に調整する準備がある」との文言が維持され、これに対しハマック氏ら3人が異議を唱えた。

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