この戦争はどのように終わるのか?
上院は4月15日、大統領の対イラン戦争の遂行権限を制限する決議案を52対47で否決した。同様の決議案はこれで4回、阻止されている。
しかし、開戦直後から国内でこれほど戦争の不支持が高い状況で中間選挙を迎え、その後はトランプがレームダック化することを考えれば、立法府が戦争継続を支持するのは今回の採決が最後になりそうだ。経済的負担も、軍の人的被害も、抗議活動も増え続ける一方で、戦争への支持はさらに低下するだろう。
では、この戦争はどのように終わるのか。軍事史家のフィリップス・ペイソン・オブライエンは、長期戦の勝敗は戦場での勝利や同盟の戦略的重要性だけでなく、むしろ兵站や産業力に左右されると指摘する。そして最後は、指導者の粘り強い意思決定が帰趨を決める。
これはアメリカにとって不吉な警告だ。ジョンズ・ホプキンズ大学高等国際問題研究大学院(SAIS)のバリ・ナスル教授によれば、イランは自らを、西側覇権への抵抗、非対称の抑止、現実主義、イデオロギーの修辞(殉教)という4つの原則で定義している。
近年のアメリカの戦争外交における大きな失敗の1つは、敵も自分たちと同じように世界を見ているという誤解だ。経済を封鎖して指導部を排除すれば、イランがアメリカの要求を全てのんで無条件降伏に応じると思っている。
確かに、ホルムズ海峡の全面封鎖はイラン経済に壊滅的な打撃を与える。年間約1100億ドルの貿易の約90%が海峡を通過している。原油を陸上で貯蔵できなくなれば数週間で石油の生産停止に追い込まれ、将来の生産能力も損なわれる恐れがある。
しかし、あるジャーナリストが指摘するように、この戦略は「イランがワシントンの考える合理性に従って圧力に反応する」という前提に立っている。だが「近年の歴史が示すとおり、イラク、アフガニスタン、ロシア、リビアといったアメリカの敵対国は、自国の国益に関して必ずしも西側の計算どおりに動かない」。
イラン革命防衛隊が地域全体でアメリカの同盟国を激しく攻撃したり、フーシ派が紅海航路を封鎖して世界的な景気後退を招くといった展開も十分に考えられる。イランがサウジアラビアの海水淡水化施設を攻撃すれば、水供給が崩壊して多くの都市が居住できなくなるかもしれない。