アマゾンも燃料費を追加徴収

止まらない「戦争インフレ」がトランプに強いる出血
航空券も高騰中(米マイアミ国際空港) IMAGOーMEDIA PUNCHーREUTERS

今回のイラン戦争は、最初からアメリカで人気がなかった。そもそも道義的に支持できない上に、アメリカとイスラエルによる爆撃が始まると、すぐに経済が打撃を受け、ホルムズ海峡封鎖でそれが一段と悪化したことが大きな原因だ。

私は今回、アメリカの中西部と南部、そしてワシントンでいろいろな人と言葉を交わしたが、みな二言目には新たな値上がりの話をしていた。

輸送コストの上昇により、食料品の価格が高騰(戦争開始以来既に3%上昇)し、今年末までにもっと上がると予想されている。私のある友人は会社を売却して、残りの人生は農業をやるつもりだったが、戦争で肥料代が4割上昇することは想定していなかったため、今は会社に復帰することを考えている。

昨日、アマゾンでランニングシューズを購入したところ、今回の戦争に関連した燃料費の上昇を受け、出品者に対して3.5%の追加料金を課す方針であることが分かった。また、米郵政公社(USPS)は、小包などの配送料金を8%引き上げる方針であることを発表した(米政府の承認待ち)。一般家庭の光熱費も高騰し、レストランでの外食費も1〜3月期(実質的には3月の1カ月だけ)で4%上昇した。

だが、有権者の最大の不満の種はガソリン価格だ。車社会のアメリカでは、人々はガソリン価格の変動にとりわけ敏感だが、今はその上昇を示す数字が赤く点滅している。戦争前は1ガロン当たり3ドル以下だったガソリンの小売価格は、現在平均4.10ドルと、約40%も上昇した。

これは長年、「アメリカはエネルギー大国だ」と(特にドナルド・トランプ大統領によって)聞かされてきた国民にとって、困惑する状況でもある。実際、アメリカはしばらく前から産油量で世界第1位であり、確認埋蔵量でもサウジアラビアやロシアを上回る。シェール革命はその地位を一段と強化した。

ではなぜ、アメリカのガソリン価格はこんなに高騰しているのか。

なぜガソリン価格が4割高に
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