Miho Uranaka

[東京 28日 ロイター] - SMBC日興証券が28日発表した2026年1─3月期(第4四半期)連結決算は、中東情勢の緊迫化に伴う市場の変動拡大を受け、トレーディングなどを担うグローバルマーケッツ(GM)部門が赤字に転落した。一方、同日発表された三菱UFJ証券ホールディングスの同4半期決算は増益を確保し、市場部門で明暗が分かれる格好となった。

SMBC日興の第4四半期の純利益は197億円と前四半期比42%減少した 。通期では過去最高益を更新したものの、期末にかけて失速した。

要因となったのはGM部門の不振だ。同社によると、中東情勢の悪化を背景に金利ボラティリティが急上昇し、流動性が低下。海外拠点におけるデリバティブ取引を中心に損失が発生するなどし、第4四半期の同部門の営業損益は約102億円の赤字だった 。同社は25年4-6月期にもGM部門で赤字を計上しており、組織改革を進めてきたが、再び赤字に転落した。

後藤歩常務執行役員は会見で、国内では顧客フロー重視のビジネスモデルへの転換が進展していると説明する一方、「海外拠点におけるポジション管理とリスク管理の課題が表面化した」と述べた。今後は海外を含めたリスク管理の高度化を進める方針という。

一方、三菱UFJ証券ホールディングスの26年1-3月期(第4四半期)純利益(海外現地法人含む)は前四半期比45%増の328億円だった。法人向けビジネスがけん引したほか、米モルガン・スタンレーとの合弁会社の持ち分利益も寄与した。

会見した三菱UFJ証券の本城史朗CFO(財務企画部統括)によると、投資銀行業務では、大型M&A(合併・買収)案件や外債引き受けが寄与し、業績を押し上げた。M&Aについては、案件パイプラインも引き続き充実しているという。

GM部門も好調で、同社はここ数年、グローバルマーケッツ部門でクレジットやエクイティ分野の強化を進めてきた。本城氏は、従来強みとしてきた金利関連ビジネスに加え、クレジットやエクイティなど収益基盤のバランスが改善したことが、安定的な成長につながっていると説明した。

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