Francesco Canepa Balazs Koranyi

[フランクフルト 28日 ロイター] - ユーロ圏消費者のインフレ予想が3月に大幅に上昇したことが、欧州中央銀行(ECB)が28日公表した月次調査で分かった。イラン紛争に起因するエネルギー価格高騰が物価を押し上げていることが背景。

調査によると、1年先のインフレ率予想は4.0%と、前月調査の2.5%から大幅に上昇。3年先も2.5%から3.0%に上昇し、ともにECBの中期目標である2%を大きく上回った。

ただ、5年先の予想は2.3%から2.4%へと若干の上昇にとどまった。

ECBは30日の理事会で政策金利を据え置くと予想されている。ただ利上げの選択肢を明確に残し、初期のショックが価格設定に波及している兆候があれば対応する方針を示すとみられる。

調査では、経済の先行きに悲観的な見方が強まっていることも分かった。1年先の成長率予想はマイナス2.1%と、前月のマイナス0.9%から悪化。1年先の所得の伸び予想は変わらなかったが、支出の伸びは4.6%から5.1%へ拡大した。

一方、ECBの四半期銀行貸し出し調査では、第1・四半期に銀行が融資承認基準を予想以上に厳格化したことが示された。第2・四半期もこうした動きが続くと見込んでいる。

企業向け融資は2023年第3四半期以来、最も大幅な引き締めとなった。

ECBは「経済見通しに対するリスク認識と銀行のリスク許容度の低下が主な要因だ。銀行は地政学的動向とエネルギー情勢が引き締め圧力をもたらしたと指摘している」と説明した。

さらに「一部の銀行はエネルギー集約型企業や中東向けエクスポージャーに関連した追加的な引き締めも報告した」と述べた。

銀行は第2・四半期について「広範かつより顕著な」与信基準の引き締めを見込んでいるとした。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。