Gayatri Suroyo Stefanno Sulaiman

[ジャカルタ 22日 ロイター] - インドネシア中央銀行は22日、通貨ルピアの安定を図るため主要政策金利の7日物リバースレポ金利を4.75%に据え置いた。ルピアは今月に入り数度にわたり最安値を更新しており、ペリー・ワルジヨ総裁は「全力で」ルピアを防衛すると表明した。

ロイターによるエコノミスト調査でも据え置きが予想されていた。政策金利は昨年9月以降、据え置かれている。翌日物預金金利と貸出金利も3.75%と5.50%に据え置いた。

ルピアは先週、1ドル=1万7193ルピアと過去最安値を記録。インドネシア財政の持続可能性、中銀の独立性、資本市場の透明性への懸念による資本流出に加え、イラン情勢を受けたリスク回避ムードの影響を受けている。

ワルジヨ総裁はオンライン会見で、インフレを目標レンジに維持しつつ、通貨を支えるため政策を調整する用意があると表明。ルピアについて「中銀はルピア相場の安定維持に引き続き全力を尽くす。弱すぎる水準にありファンダメンタルズを反映して上昇するはずだ」と述べた。

今回の決定について総裁は、海外からの資金流入に向けて、ルピア建て短期中銀証券(SRBI)の金利引き上げなど金利構造を調整する取り組みと整合的だとした。

中銀幹部によると、これらの調整を受け4月には国外投資家がSRBIと国債に戻り始めた。中銀は国内外市場で為替介入を実施する用意があるとも述べた。

エコノミストによると、中銀は今後の会合でルピアの動向を注意深く見守る方針。メイバンクのエコノミストは「下落圧力が続けば通貨防衛のため中銀が利上げに踏み切るリスクが高まる」との見方を示した。

<インフレ率は2027年まで目標範囲>

中銀は国内インフレ率について、補助金と食品価格抑制に向けた政府との協調により2027年まで目標レンジの1.5-3.5%に収まるとの見通しを維持した。経済成長見通しも4.9-5.7%に据え置いた。

ワルジヨ総裁は、十分な外貨準備、小幅な経常赤字、抑制されたインフレを挙げ、インドネシアの経済ファンダメンタルズは地政学的緊張の影響に耐えられるほど強固との見方を示した。

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