[チューリヒ 16日 ロイター] - スイス国立銀行(中央銀行)が16日に発表した3月の政策金利決定会合議事要旨によると、中東情勢の緊迫化でスイスの経済見通しに対する不確実性が高まっており、世界情勢がインフレの主なリスク要因となっていることが指摘された。

中銀は3月19日の会合で、イラン紛争を巡る不確実性を背景に政策金利をゼロに据え置き、混乱に伴う安全資産への逃避で助長されているスイスフラン高を抑制するため為替介入を強化する姿勢を示した。

議事要旨は「スイスの経済・インフレ見通しに対する主なリスクは世界経済動向に起因する。特に中東紛争は、経済活動をより強く抑制し、スイスフランへの上昇圧力を高める可能性がある」と述べた。

スイスフラン相場は3月初め、イラン戦争による資金流入加速から上昇し、対ユーロで11年ぶり高値をつけた。

議事要旨は、地政学的状況とそれに伴う安全資産への逃避を考慮すると、中銀はスイスの物価安定を脅かす急速かつ過度な通貨相場上昇に対抗するため、為替市場への強い介入意欲を維持すべきとした。

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