[16日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行、BOE)は、人工知能(AI)が金融システムにもたらすリスクを検証するため、シナリオ分析やシミュレーションを実施していると明らかにした。議員らが16日、中銀の書簡を公表した。

BOEは書簡で、AIがもたらすリスクに対して中銀が「様子見」の姿勢を取っているという議会財務委員会の評価に反論し、AIへの投資や技術導入が金融システムにどのような変化をもたらしているかを分析していると述べた。

また、ブリーデン副総裁(金融安定担当)は書簡で、AIエージェントが金融市場の取引にどのような影響を与える可能性があるかを把握するため、海外の関係機関と協力していると述べた。

市場がストレス状態にある際に売りを加速させる恐れのある「群集行動」に焦点を当てて検証を行うという。

米アンソロピックが先週、最新AIモデル「クロード・ミトス」を発表したことを受け、金融システムにおけるAIのリスクが大きな焦点になっている。

ミトスについては、サイバー攻撃を飛躍的に強化させる可能性があると専門家が警鐘を鳴らしており、BOEのベイリー総裁も14日、中銀と金融規制当局がその影響を早急に理解する必要があると警戒感を示した。

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