Juveria Tabassum

[16日 ロイター] - 米食品・飲料大手ペプシコが16日発表した2026年第1・四半期(1-3月)決算は、売上高・利益ともに市場予想を超えた。スナック菓子の価格引き下げによる販売数量回復と、ダイエット炭酸飲料への底堅い需要が追い風となり、高まるマクロ経済の不透明感やイラン情勢に起因するコスト増大の悪影響を吸収した。

第1・四半期の売上高は前年同期比8.5%増の194億4000万ドル、調整後1株利益は1.61ドル。LSEGがまとめた市場予想はそれぞれ189億4000万ドルと1.55ドルだった。

スナック菓子部門は過去数年、節約志向の消費者がより安価、またはより健康的な他社商品に乗り換える中で苦戦を強いられていたが、最大15%の値下げを実施。小売店の販売スペースを再拡大し、北米市場では少なくともこの1年で初めて販売数量が増加に転じた。

ハモン・ラグアルタ最高経営責任者(CEO)は、北米の供給網簡素化のための生産ライン削減や、一部生産拠点廃止といった経費圧縮の取り組みも開始した。背景にあったのはアクティビスト(物言う株主)のエリオット・マネジメントからの圧力だ。

ジェフリーズのアナリストは、値下げなどの効果は顕現化し始めており、増収基調が続くならば、一時的なコスト増圧力も大した問題にならないかもしれないとの見方を示した。

ただイランを巡る紛争がエネルギーや原材料の価格高騰という形でペプシコを含む国際的な消費財企業に影を落とすのではないかとの懸念は根強い。

スティーブ・シュミット最高財務責任者(CFO)は「この先に目を向けるとマクロ経済環境はより不安定かつ不確実になっている。それは地政学的紛争の継続が理由だ」と述べた。

またシュミット氏は、紛争がもたらすコスト高を和らげるための値上げを否定しなかったものの、値上げは最後の手段だと改めて強調した。

ペプシコは、26年通期については本業売上高伸び率が2-4%、為替変動を除くコア利益伸び率が4-6%という見通しを維持した。

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