[台北 16日 ロイター] - 半導体受託生産世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)が16日発表した第1・四半期決算は、純利益が58%増の5725億台湾ドル(182億ドル)だった。世界的な人工知能(AI)半導体需要が追い風となり過去最高を記録、LSEGの市場予想(5433億台湾ドル)も大幅に上回った。8四半期連続で2桁成長となった。
TSMCは米半導体大手エヌビディアのほか、アップルの主要サプライヤーでもあり、時価総額は約1兆7000億ドルに上る。
第2・四半期の売上高は390億─402億ドルと、過去最高に達すると予想した。前年同期は301億ドル、第1・四半期は359億ドルだった。
TSMCは、世界が「AIメガトレンド」の真っただ中にあると指摘。今年の設備投資額は従来予想の上限に達するとした。
魏哲家(C・C・ウェイ)最高経営責任者(CEO)は「AI需要は極めて堅調だ」と、決算に関するアナリスト向け電話会議で述べた。
最先端の3ナノメートルチップは第1・四半期、売上高全体の4分の1を占め、この比率は2023年第3・四半期のわずか6%から急上昇した。
中東での戦争は、ヘリウムや水素といった半導体製造に必要な資材の供給を混乱させる恐れがあるが、TSMCは在庫を確保していると強調した。
TSMCは米アリゾナ州に1650億ドルを投じて半導体工場を建設している。また、日本での計画も見直し、3ナノメートル半導体チップを生産する方針を打ち出している。