[台北 16日 ロイター] - 半導体受託生産世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)が16日発表した第1・四半期決算は、純利益が58%増の5725億台湾ドル(182億ドル)となった。世界的な人工知能(AI)半導体需要が追い風となり過去最高を記録したほか、LSEGの市場予想(5433億台湾ドル)も大幅に上回った。
2桁成長は8四半期連続。アナリストらによると、AI向けチップ製造におけるTSMCの3ナノメートル技術と先端パッケージング技術への需要は、現在の生産能力を上回り続けているという。
TSMCは米半導体大手エヌビディアのほか、アップルの主要サプライヤーでもあり、時価総額は約1兆6800億ドルに上る。
先週には第1・四半期の売上高が前年同期比35%増となり、市場予想を上回ったと発表していた。
イラン戦争によってヘリウムやネオンなど半導体製造資材の供給が脅かされているが、TSMCは危機を乗り越える態勢が整っているとアナリストはみている。
1月の決算説明会では、2026年の設備投資額を520億─560億ドルとし、25年の409億ドルから最大37%増やす計画を示していた。
TSMCは米アリゾナ州に1650億ドルを投じて半導体工場を建設している。また、日本での計画も見直し、3ナノメートル半導体チップを生産する方針を打ち出している。