米海軍空母アイゼンハワーは長期にわたって中東に派遣された
米海軍空母アイゼンハワーは長期にわたって中東に派遣された GREG MELAND/GETTY IMAGES

トランプ政権が戦争を決断したとき、アメリカは段階的なエスカレーションを選ばず、敵の中枢に壊滅的な打撃を加えた。2月28日に「エピック・フューリー(壮大な怒り)作戦」が始まって最初の24時間で、米軍はイスラエルと連携し、1000を超える目標を攻撃した。指揮統制センター、防空システム、通信網、そしてイランの最高指導者アリ・ハメネイも標的となった。3月10日までに攻撃対象は5000を超え、イラン側からのミサイルおよびドローン(無人機)攻撃は大幅に減少した。

この事実は、台湾をめぐる見通しを変える。中国が始める可能性の高い戦争は、多くの人が想像するようなものとは限らない。

いま想定されているシナリオは、中国がミサイルを一斉に発射し、台湾や米軍基地を攻撃して米空母を遠ざけた後、戦闘機やドローンの護衛の下で侵攻艦隊を台湾海峡に送り込むという構図だ。だが研究が示す展開は、より段階的で現実的なものになっている。船舶の検疫、封鎖、サイバー攻撃、その後に海空でのエスカレーションが続き、最後は侵攻に至る可能性がある。

この形の戦争は、想定よりもはるかに早期にアメリカの壊滅的なエスカレーションを招きかねない。中国の慎重さは、既に慎重さを捨てた相手に対しては決定的優位につながらない。しかも相手は、同盟国や批判派を気にしていない可能性がある。

アメリカの「システム戦」とは?
【関連記事】