<為替> ドルが小幅安。市場が米国とイランの和平交渉再開の可能性を見極めようとする中、ほぼ横ばい圏で小幅な値動きとなった。トランプ米大統領はこの日、イランとの紛争が間もなく終結する可能性があり、今後「素晴らしい2日間」を迎えるという認識を示した。一方、パキスタン軍は、軍トップのムニール参謀長がテヘランに到着したと確認した。こうした中、関係筋がロイターに語ったところによると、イスラエルは米イランが先週合意した2週間の停戦が延長されると見込んでいるという。 マネックスUSAのトレーディング担当シニアディレクター、フアン・ペレス氏は「交渉が続くのか、停戦が継続されるのか、そして最終的に緊張が固定化するのか緩和されるのかを見極めようとしているが、事態がどこへ向かうのか正確には誰にも分からない」と指摘。紛争を巡るヘッドラインに振り回される展開の中、「今後は経済成長にも焦点が当てられることになるだろう」と述べた。 主要通貨に対するドル指数は98.286の高値に上昇した後、終値は0.01%安の98.06となった。一時、98.005の日中安値を付けた。これにより、ドル指数は8営業日続落の見通しとなった。前日は97.968と、3月2日以来の安値を付ける場面もあった。この日発表の経済指標では、3月の輸入物価指数は前月比0.8%上昇した。ロイターがまとめたエコノミスト予想(2.0%上昇)を下回る伸びにとどまったものの、中東紛争による原油価格の上昇とサプライチェーンの混乱により、輸入インフレ圧力が強まる傾向が続いている。こうした中、ベセント財務長官はイランとの戦闘の影響で米経済は4─6月期に減速する可能性があるものの、経済の基調は良好なため、回復するとの見方を示したほか、原油高でインフレ期待が押し上げられる事態にはなっていないとの認識を示した。 ドル/円0.18%高の159.05円と、2024年7月に日本当局が市場介入を実​施した160円に迫る水準となった。 英ポンドは対ドルで0.06%高の1.3572ドルとなった。

NY外為市場:[USD/J]

<債券> 国債利回りが上昇した。最近の低下分の一部を打ち消し、狭いレンジ内で推移した。 トランプ米大統領が中東紛争は間もなく終結する可能性があると述べたにもかかわらず、投資家は中東情勢の展開に不安を抱いている。トランプ米大統領は、イランとの紛争が間もなく終結する可能性があり、今後「素晴らしい2日間」を迎えるという認識を示した。nL6N40Y11Y トゥルーイスト・ウェルス債券部門のマネジングディレクター、チップ・ヒューギー氏は、米国とイラン双方に「合意に向けた交渉意欲」があるため、債券市場では紛争解決が間近に迫っているとの見方が広がっていると述べた。午後の取引では、10年債利回りは2.5ベーシスポイント(bp)上昇し、4.282%となった。30年債利回り は2.4bp上昇し、4.893%となった。2年物利回り は1.5bp低下し、3.766%となった。 FHNフィナンシャルのマクロストラテジスト、ウィル・コンペルノール氏は、イラン戦争の終結について依然として慎重な姿勢を崩さなかった。同氏は、米イラン交渉再開に関するあらゆる議論は「エスカレーションよりはましだが、世界のエネルギー市場がすぐに正常化することを意味するものではない。市場はこうしたやや楽観的な見出しにもかなり鈍感になりつつあると思う」と指摘した。 米国債利回り曲線はややスティープ化。2年債と10年債の利回り格差は51.1bpと、前日終盤時点の49.9bpから拡大した。 LSEGの推計によると、フェデラルファンド(FF)金利先物市場では今年の利下げ幅として約9bpが示されている。前日の終値時点の7bpからわずかに上昇したものの、イラン戦争前の55bpからは低下している。

米金融・債券市場:[US/BJ]

<株式> 主要株価指数であるS&P総合500種とハイテク株中心のナスダック総合が過去最高値を更新して取引を終えた。投資家は企業決算を好感するとともに、米・イラン交渉の進展に期待を寄せている。 ナスダックが最高値で引けるのは昨年10月29日以来。中東戦争への懸念から調整局面に入ったと確認されてからわずか13営業日後に、ソフトウエア株や広範なテクノロジーセクターの上昇に支えられ、取引時間中の最高値も更新した。 S&P500は前日、最高値に迫っていた。3月には1月27日に付けた最高値を9%下回っていた。 ファルコン・ウェルス・プランニングの創設者で最高経営責任者(CEO)のガブリエル・シャヒン氏は「多くの人々が、この最近の調整局面を単なる『買い場』(訂正)と捉えていた」と指摘。「ニュースの見出しを抜きにすれば、われわれのビジネスや経済全体に根本的な問題はない。投資家はS&P500の底堅さに注目し、経済のエンジンが依然として順調なことに気づき始めている」と語った。 また、クリアブリッジ・インベストメンツの経済・市場戦略責任者ジェフ・シュルツ氏はこの日の上昇について、決算シーズンの「好調なスタート」に対する楽観的な見方と、米イラン問題の解決に向けた進展への期待が背景にあるとし、「エネルギー市場、ひいては米国経済にとって非常に良い展開となるだろう」と述べた。 ホワイトハウスのレビット報道官は15日、記者団に対し、イランとの第2回協議に関する話し合いは継続中で、建設的だと述べたが、米国​がイラン​との停戦延長を要⁠請したと​の報道は事実​無根だとした。米銀大手バンク・オブ・アメリカ(BofA)は1.8%上昇。15日発表した第1・四半期決算が、市場取引の活発化やM&A(合併・買収)の回復を追い風に増益となった。モルガン・スタンレーは4.5%高。第1・四半期の利益が市場予想を上回った。 S&P500金融指数は両行の上昇に支援され、0.8%高となった。 S&P500の主要11業種で上昇率トップは情報技術の2.08%高だった。ソフトウエア株が大きな押し上げ要因となり、ソフトウエア・サービス指数は4.3%上昇、3日連続の上げとなった。半導体大手ブロードコムは4.2%上昇。同社とメタ・プラットフォームズは14日、複数世代にわたるカスタム人工知能(AI)チップ(特定の企業や用途に最適化する目的で専用設計された半導体)の共同開発・生産するための協力を強化することに合意した。

米国株式市場:[.NJP]

<金先物> 金先物は反落。中心限月の清算値(終値に相当)は前日比0.5%安の1オンス=4823.60ドルだった。

キトコ・メタルズのシニアアナリスト、ジム・ワイコフ氏は「金と銀は夜間に高値を更新した後、軽い利益確定売りが出ている」と指摘。「最近の金相場はリスク選好の改善局面で上昇し、リスク回避局面で売られるという、伝統的な安全資産としての役割とは逆の動きをしている。トレーダーは現在、金融引き締めやインフレ圧力の影響に注目している」と述べた。

NY貴金属:[GOL/XJ]

<米原油先物> 供給混乱への懸念が続く一方、トランプ米大統領がイランとの戦争が間もなく終結する可能性に言及したことで、小動きとなった。北海ブレント先物の清算値は前日比0.14ドル(0.1%)高の1バレル=94.93ドル、米WTI先物は同0.01ドル高の91.29ドルだった。

エネルギーコンサルティング会社ゲルバー・アンド・アソシエーツのアナリストは、追跡データではホルムズ海峡を通過するタンカーがわずかながら増加しつつあるとしながらも、輸送量の回復は不均一で、市場は依然としてリスクプレミアムを維持していると指摘した。

ベセント米財務長官はこの日、イランおよびロシア産原油の購入を制裁の対象外とする措置を更新しない方針を明らかにした。

NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

ドル/円 NY終値 158.96/159.

01

始値 158.96

高値 159.15

安値 158.76

ユーロ/ドル NY終値 1.1798/1.18

01

始値 1.1776

高値 1.1807

安値 1.1774

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 97*24.0 4.8938

0 %

前営業日終値 98*04.0 4.8690

0 %

10年債(指標銘柄) 17時05分 98*24.0 4.2815

0 %

前営業日終値 98*30.5 4.2560

0 %

5年債(指標銘柄) 17時05分 99*29.5 3.8921

0 %

前営業日終値 100*00. 3.8710

50 %

2年債(指標銘柄) 17時05分 100*06. 3.7614

75 %

前営業日終値 100*07. 3.7510

38 %

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 48463.72 -72.27 -0.15

前営業日終値 48535.99

ナスダック総合 24016.02 +376.93 +1.60

前営業日終値 23639.08

S&P総合500種 7022.95 +55.57 +0.80

前営業日終値 6967.38

COMEX金 6月限 4823.6 ‐26.5

前営業日終値 4850.1

COMEX銀 5月限 7962.8 +9.5

前営業日終値 7953.3

北海ブレント 6月限 94.93 +0.14

前営業日終値 94.79

米WTI先物 5月限 91.29 +0.01

前営業日終値 91.28

CRB商品指数 371.9956 +0.6108

前営業日終値 371.3848

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