[ロンドン 15日 ロイター] - 米国によるイラン港湾封鎖を受け、アナリストらは、イランが最大2カ月は原油輸出の完全停止に耐えられるものの、その後は減産を迫られる可能性があるとの見通しを示した。

米国の封鎖措置で原油輸出が阻止されることで、イランは原油の陸上貯蔵を余儀なくされるが、これら陸上のタンクが満杯になれば、減産が必要になるとみられる。

エネルギーコンサルティング会社FGEネクサンECAはメモで、「イランは輸出なしでも現在の日量約350万バレルの生産量を約2カ月間維持することが可能だ」と指摘。さらに日量50万バレルの小規模な減産で「約3カ月間まで延長できる」という見方を示した。

FGEネクサンECAの推計によると、イランの原油総貯蔵能力は約1億2200万バレルで、陸上貯蔵能力は9000万バレル程度という。

一方、別のコンサルティング会社エナジー・アスペクツは、イランの陸上貯蔵能力を約3000万バレルと推計。この推計に基づくと、貯蔵能力が枯渇するまでの期間は約16日となる。

エナジー・アスペクツのリチャード・ブロンズ共同創設者は、封鎖措置がイランの4月の生産量に大きな影響を及ぼす可能性は低いものの、「5月まで続けば、生産量を大幅に削減する必要が生じるだろう」と述べた。

また、イランは港湾に停泊している石油タンカーを海上貯蔵施設として活用し、減産を遅らせる可能性が高いという認識も示した。

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