Helen Reid
[15日 ロイター] - フランスの高級ブランドグループ、エルメスは、イラン戦争が中東および欧州での売上に打撃を与えていると明らかにした。これを受けて、株価は15日の寄り付きで14%下落した。
希少性を維持するため生産と販売を厳格に管理しているエルメスは、業界全体が減速する中でも底堅さを見せていたが、今回の紛争の影響を免れることはできなかった。パリやロンドンを訪れる観光客が減少しているという。
第1・四半期の全体の売上高は為替調整後で5.6%増加したが、アナリスト予想の7.1%増を下回った。
中東地域の売上高は、為替調整後で前年同期比6%減の1億6000万ユーロとなった。
エルメスは「1月と2月は2桁成長を見せていたが、3月に入って急激に停滞した」と説明。ドバイやその他湾岸地域にある高級モールでの3月の売上高は40%減少したという。
売上高に占める割合はわずか4.4%に過ぎないものの、中東は昨年、エルメスにとって最も成長の著しかった地域。
ユーロ高も高級ブランド各社にとって大きな頭痛の種となっている。エルメスの売上高は2億9000万ユーロ(3億4200万ドル)押し下げられ、売上高は前年同期比1%減の40億7000万ユーロとなった。
フランスでは観光客の減少により売上高が2.8%減少した。エルメスにとって最大の地域であるアジアでは、航空便の混乱が影響し、為替調整後の売上高はわずか3.5%の伸びにとどまった。特にシンガポールとタイでその影響が顕著だったという。
一方、米国の為替調整後の売上高は17.2%増加した。