Joyce Lee Kyu-seok Shim
[ソウル 15日 ロイター] - 国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は15日、北朝鮮の核兵器製造能力が「極めて深刻な」水準まで高まっているとの認識を示した。主要核施設で活動が活発化しており、新たなウラン濃縮施設が追加された可能性が高いと指摘した。
訪問先のソウルで記者会見したグロッシ氏は、北朝鮮の寧辺核施設にある5メガワット原子炉、再処理施設、軽水炉などで活動が急増しており、寧辺以外の施設も稼働を開始したと述べた。
「いずれも北朝鮮の核兵器生産能力が非常に深刻な形で増大していることを示している」と語った。同氏は北朝鮮が数十発の核弾頭を保有しているとの見方を示した。
また、IAEAは寧辺のウラン濃縮棟に類似した新施設の建設を確認しており、外観の分析では濃縮能力が大幅に拡大したことが示されたと説明した。
グロッシ氏は北朝鮮の核兵器計画にロシアの技術が使われている証拠は確認していないとも述べた。一方で、両国が昨年締結した協力協定は民生用原子力事業に限られているように見えるが、結論を出すには時期尚早だとした。
韓国の原子力潜水艦建造計画について、グロッシ氏は核拡散リスクを回避するため、IAEAと緊密に協力するよう韓国に呼びかけ、この問題を巡る正式協議を開始すると述べた。IAEAは核物質のいかなる転用も防ぐ「完全な保証」を求めると強調した。