円債市場で長期金利が2.5%を挟むレンジに切り上が‌るとの見方が浮上している。米国とイランの交渉不調を受けて日銀の早期利上げ​観測が後退する中で、原油高止まりや円安で市場が予想する利上げ最終到達点(ターミナルレート)が一段と上昇、日銀の対応が後手に回る「ビハイン⁠ド・ザ・カーブ」のリスクが意識されている。​物価高対策による国債増発への懸念もあり、イールドカーブにスティープニング圧力がかかっている。

ビハインド・ザ・カーブリスク

中東情勢の先行き不透明感がくすぶる中、東京円債市場では13日、新発10年債利回り(長期金利)が一時2.490%と、1999年の運用部ショック時につけた2.44%を上回り、97年以来29年ぶりの高水準を付けた。新発5年債利回りは一時1.90%と過去最高水準、新発2年債利回りは一時1.41%と、1995年以来の水準まで上昇するなど、幅広い年限で高水準を付けた。

週末⁠に行われた米国とイランの戦闘終結に向けた協議は合意に至らず、米海軍はホルムズ海峡の封鎖に動いている。米WTI原油先物が再び1バレル=100ドルを超える水準となり、外為市場ではドルが159円後半まで上昇、インフレへの警戒感⁠が強まってい​る。

こうした中、市場では日銀の早期利上げ観測が後退。4月27―28日開催の金融政策決定会合での利上げ織り込みは前週末の6割弱から30%台前半まで低下した。一方、期待インフレ率の上昇に伴って、市場が予想するターミナルレートの指標となるオーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)の2年先1カ月フォワード金利は13日時点で1.9%台まで上昇した。

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日銀による利上げ局面が長期化するとの見方