いくつも法廷闘争を仕掛けたが、恥ずかしい失策が目立った。例えば、トランプの元主任弁護士アリナ・ハバをニュージャージー州の連邦検察トップに起用したものの、指名手続きをめぐる疑惑から、後に法廷がこの人事を無効と判断。そのため、ハバは職を辞すしかなかった。

米ニューヨーク・タイムズ紙は、ボンディが以前からトランプの不興を買っていたと報じているが、トランプは彼女の揺るぎない忠誠心を評価していた。ただし、その忠誠に見合うだけの報酬を与える気はなかったようだ。

国民にも嘲笑される始末

ボンディの忠誠心は、2月に行われたエプスタイン文書をめぐる下院司法委員会の公聴会で顕著に表れた。彼女は質問する議員に対してしばしば声を荒らげた。民主党のジェイミー・ラスキン下院議員を「落ちぶれた負け犬弁護士!」と罵倒したほか、文書公開を主導した共和党のトーマス・マッシー下院議員とも激しく衝突した。

司法省がエプスタインの共犯者を訴追しなかった理由を問われた際には、「今のダウ平均は5万ドルを超えています」という露骨な論点ずらしの答弁をし、即座に嘲笑の的になった。しかも、その後にダウ平均は約8%、金額にして4000ドルほど下落。たちまち「ダウ平均5万ドル超え」はミーム化し、今も拡散され続けている。

ほかにも、エプスタイン事件の被害者に対する配慮を欠く対応があり、共和党内での支持も失い始めていた。

後任は?