Gleb Bryanski
[モスクワ 13日 ロイター] - ロシア国家安全保障会議(NSC)のマスレニンコフ副書記は13日、世界最大の小麦輸出国であるロシアが中東での紛争に起因する世界的な食料安全保障リスクに対処するため、他の「BRICS」諸国や旧ソ連近隣諸国と協力して共同の食料備蓄を創設すべきとの考えを示した。
世界の食料のおよそ半分は肥料を用いて生産され、世界の肥料取引の3分の1は中東地域の海上輸送の要衝であるホルムズ海峡を通過している。
ロシアの通信社の報道によると、マスレニンコフ氏は「食料安全保障の確保には友好国との協力拡大が極めて重要であり、特に(旧ソ連を中心とする)ユーラシア経済連合やBRICS諸国との間で共同食料備蓄の創設を含めた協力を進めるべきだ」と述べた。
また、中東危機が世界の食料安全保障に深刻なリスクをもたらしていると指摘。世界的な肥料不足が初夏まで続けば主要作物の収穫量が半減する可能性があり、近年で最も急激な食料インフレが全世界で発生しかねないと警告。世界の飢餓人口が過去最多となる6億7300万人に達する恐れもあると指摘した。
一方でマスレニンコフ氏は、現在の状況はロシアの農業生産者にとって長期的な機会も生み出しているとし、「ロシアは中東諸国だけでなく、アジア、アフリカ、中南米の国々に対して、食料輸出を拡大する上で有利な立場にある」と述べた。