Andrew Osborn Dmitry Antonov Jan Lopatka
[モスクワ 13日 ロイター] - ロシアの強硬派はハンガリーのオルバン首相の選挙敗北について、欧州連合(EU)のウクライナ向け資金の提供を可能にする深刻な打撃と受け止めているが、ロシア大統領府は選挙結果を重要視しない姿勢を示し、オルバン氏の後任と対話する用意があると表明した。
12日に実施されたハンガリーの議会総選挙では親EUの新興野党「ティサ(尊重と自由)」が圧勝 nL6N40V08R。16年にわたり政権を担ってきたオルバン氏は敗北を認めた。
オルバン氏はロシア寄りで、ウクライナ戦争中もロシア産石油・ガスの購入を継続し、EUの900億ユーロ(1050億ドル)のウクライナ向け融資を阻止してきた。
ティサのマジャル党首はロシアにとって、より未知数な存在だ。同氏は親EU・親北大西洋条約機構(NATO)の姿勢と、ロシアのプーチン大統領との対話が必要との認識を併せ持ち、契約の多角化や見直しが議論される中でも、当面はロシア産石油・ガスの購入を継続する必要があるとの立場を公にしている。
ロシア大統領府はマジャル氏が対話に前向きであれば、速やかに関係を切り替える準備があることを明確にした。オルバン氏の名前には触れず、ハンガリー国民の選択を尊重し、マジャル氏と協議する姿勢を示した。
ロシア大統領府のペスコフ報道官は記者団に対し、「ハンガリーの新指導部との実務的な関係の継続を期待している」と述べた。
「マジャル氏が対話への意欲を示していることを承知している。当然ながら、これはロシアとハンガリー双方にとって有益となるだろう」と語った。
一方、ロシア国内の強硬派や戦争ブロガーの間では、オルバン氏の敗北はロシアにとって悪いニュースだという点で意見がほぼ一致していた。
多くのフォロワーを持つブロガー兼ジャーナリストのアンドレイ・メドベージェフ氏は「ウクライナはEUの資金を受け取ることになり、それに伴い、少なくとも1年間は戦争を継続する資源を手にする。言うまでもなく、ウクライナ軍や多数の請負業者は、ドローンシステムやミサイル能力のさらなる開発に注力するだろう」と語った。