Bo Erickson
[ワシントン 9日 ロイター] - トランプ米大統領の妻メラニア夫人は9日、ホワイトハウスで異例の声明を発表し、少女買春などの罪で起訴され自殺した米富豪ジェフリー・エプスタイン氏との関係を否定した。
メラニア夫人はエプスタイン氏が夫となるトランプ氏を紹介したというネット上の憶測を否定し、トランプ氏とはニューヨークのパーティーで出会い、その後、一緒に出席したイベントでエプスタイン氏に初めて会ったと説明。「当時、私はエプスタイン氏に会ったこともなく、彼の犯罪行為についても全く知らなかった」と述べ、「これまでエプスタイン氏と友人だったこともない」と話した。
夫人は「恥ずべきジェフリー・エプスタインと私を結びつけるうそは、今日で終わりにしなければならない」とし、こうした主張は名誉毀損に当たると述べた。
また、「私はエプスタイン氏の被害者ではない」と強調し、同氏の被害者らが宣誓下で証言できる公聴会を開催するよう議会に求めた。記者からの質問には答えなかった。
夫人は、エプスタイン氏とは一切関係がなく、エプスタイン氏の共犯者として有罪判決を受けて服役中のギレーヌ・マクスウェル受刑者とはまれに連絡を取っていた程度だったと語った。
トランプ氏が繰り返し関与を否定してきたエプスタイン氏の疑惑について、中東紛争さなかのこの時期になぜ声明を発表することにしたのかについては言及しなかった。
夫人の上級顧問であるマーク・ベックマン氏はロイターに対し、「大統領夫人が今声を上げたのは、もう我慢の限界だからだ。うそは止めさせなければならない」と述べた。
夫人の広報担当者によると、トランプ氏の周辺は夫人の声明発表について事前に知らされていた。
大統領夫人が政治問題について国民に向けて演説することは時折あったものの、メラニア氏の声明発表は異例だ。
バイデン前大統領のジル夫人の広報担当者を務めたマイケル・ラローザ氏は「現代において、大統領夫人がこのような形で憶測に言及したことはなく、ましてやホワイトハウスのステートフロアで声明を発表したことはないため、勇気が必要だっただろう」と指摘。「メラニア氏は公の場に姿を現す頻度について非常に熟慮を重ねており、今回の出来事は大きな反響を呼ぶため、彼女が再びこの件に言及する必要はないと思う」と付け加えた。