[バンガロール 14日 ロイター] - 14日アジア時間の原油先物は反落している。米国によるホルムズ海峡封鎖に伴う供給リスクが意識される一方、戦争終結に向けた米国とイランの対話の可能性を示す兆候が供給懸念を和らげた。

0003GMT(日本時間午前9時3分)時点で、北海ブレント先物は1.86ドル(1.87%)安の1バレル=97.50ドル、米WTI先物は2.25ドル(2.27%)安の96.83ドル。前日は米軍がイランの港湾封鎖を開始したことを受けて北海ブレントは4%超、WTIは約3%上昇していた。

トランプ米大統領は13日、ホルムズ海峡を通過する船舶に対する封鎖措置を開始したと発表した。米軍によると、海上封鎖はホルムズ海峡の東側に位置するオマーン湾とアラビア海で実施され、「許可なく封鎖海域に出入りする船舶は、臨検、進路変更、拿捕(だほ)の対象となる」という。封鎖の対象はイラン沿岸全域とし、イラン以外を目的地とする航行は妨げないとしている。nL6N40W17I

イラン軍報道官は、米国による国際水域の​船舶に対するいかなる​制限も違法で「海賊⁠行為に等しい」と​非難。イ​ラン⁠の港湾が危険にさらされれば、ペルシャ⁠湾や​オマーン​湾のどの港湾も安全ではあ​り得ないと警告した。

KCMトレードのチーフマーケットアナリスト、ティム・ワテラー氏は「パキスタンでの和平交渉が決裂したにもかかわらず、トランプ氏は合意の可能性をちらつかせることで原油価格の上昇圧力を幾分弱めることに成功した」と述べた。

米当局者は、米国とイランの間で引き続き協議が行われているとし、合意に向けた取り組みで前進があるとの認識を示した。米イラン協議の仲介を務めたパキスタンのシャリフ首相も、戦闘終結に向けて引き続き最大限の努力が続けられていると述べた。

ANZのアナリストは、約1000万バレル/日の原油供給が事実上市場から失われていると推計し、米国の封鎖が長期化すれば、さらに300万─400万バレル/日の原油出荷が滞る可能性があると指摘。顧客向けノートで「原油市場はもはや最悪のエスカレーションシナリオがなくても、高い価格水準を正当化できる状況にある。需給の逼迫だけで、ブレントを最近の水準かそれ以上に維持するのに十分だ」と述べた。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。