Lili Bayer Gianluca Lo Nostro

[ブリュッセル 16日 ロイター] - 欧州連合(EU)の外相に当たるカラス外交安全保障上級代表は16日、中東で⁠展開するEUの海軍任務を原油輸送の要衝ホルムズ海峡に拡大することについて、EU外相から前向きな姿勢は示されなかったと述べた。

カラス氏はブ⁠リュッセルで開かれたEU外相会合後に記者団に対し「作戦を強化した⁠いという明確な意向はあったが、現時点で任務の権限を変更する動きはなかった」と述べた。

EUは紅海でイエメンの親イラン武装組織フーシ派による攻撃が相次いだこ⁠とを受け、2024年に艦船防衛を目的とする海軍ミッション「アスピデス(盾)」⁠を発⁠足。カラス氏によると、アスピデスには現在、イタリアとギリシャの艦船が配備されており、フランスと別のイタリア艦船も支援として投入可能。「態勢は十分でなく、⁠増強の必要があるとの議論があった」と述べた。

その上で「ホルムズ海峡が注目の中心になっているが、紅海もなお極めて重要」とし、中東海域全体の安全確保が課題との認識を改めて示した。

トランプ米大統領は15日、イランに事実上封⁠鎖されているホルムズ海峡を航行する船舶を護衛し、海峡の警備に協力するよう他国に求めているとし、7カ国と協議中だと表明。ただ、多くの同盟国が当地への軍艦派遣に慎重姿勢を維持している。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。