<「三刀流」が当たり前。「ミュージカル界のプリンス」として俳優に企画、プロデュースまで手がけ日本の舞台を牽引してきた山崎が語る「ミュージカルの魅力」とは──(インタビュー)>

日本で本格的にミュージカルの上演が始まったのは、戦後間もない1950年代。ブロードウェイ作品の日本語上演や英米のミュージカル映画公開、劇団四季によるロングラン上演などを通して、ミュージカルは日本で着実にファンを増やしてきた。

女性のみで演じる宝塚歌劇団や、漫画・アニメを原作とした「2.5次元ミュージカル」など日本独自の進化も注目されるなか、国外上演を見据えた日本製ミュージカル作品を生み出そうとする機運も高まっている。

日本のミュージカルシーンの最前線で20年以上活躍してきたミュージカル俳優・山崎育三郎は、「世界に持っていける日本オリジナルコンテンツを作ることが重要」と言う。戦略的に新境地に挑む山崎に、ミュージカルの魅力と日本製ミュージカルの未来について、本誌記者・阿部凜子が聞いた。

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──舞台芸術は数あれど、ミュージカルに心引かれたきっかけは?

ミュージカル好きの母の影響で、幼稚園の頃から舞台を見たり歌ったりと音楽に触れる機会は多かったが、小学校2、3年生の頃に観劇した『アニー』には衝撃を受けた。

自分と同じ年頃の子供たちが何千人もの観客の前でキラキラ輝いて歌う姿に圧倒され、嫉妬のような感情も抱いたほど。帰りに『アニー』のCDを買ってもらい、家では音源に合わせてずっと歌っていた。

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