2)同盟の罠

同盟の罠とは、より攻撃的な同盟国の行動を制御できなくなりながら、その防衛責任は負い続けなければならない状況を指す。

トランプがイスラエルによるサウス・パース攻撃を事前に把握していなかったと強調したことは、両国の連携のほころびを示している。一方の行動が、他方に大きなコストをもたらす局面だ。

トランプが石油市場への影響を抑えようとする中、イスラエルの攻撃は新たな不安を招き、原油価格を押し上げ、世界的なインフレ圧力を強めている。

イスラエルはイランのエネルギー資産を体制に圧力をかける有効な標的とみなしているが、米国はそれを湾岸の同盟国、LNG市場、海運、さらには国内経済に波及するリスクと見ている。

この戦略のずれが問題を生む。イスラエルは国家の存立が直接脅かされる状況にあり、短期間で成果を求めるが、米国は中東の同盟国の安定維持と国内経済への影響の両方を考慮しなければならない。

この構図の中で、トランプは自ら選んでいない結果の責任を負わされる可能性がある。

3)信頼性の罠