ピッチクロックに対応を
NPB所属の投手は、WBCで今回初採用されたピッチクロックに苦心し、本来なら強みのはずの投手力を発揮できなかった。過去最低の8強止まりの一因だ。
MLBが23年から採用するピッチクロックについて、大谷は3月18日のオープン戦初登板後に「世界で勝ちたいなら、もちろん導入するべき」と直言した。NPBに配慮し、「必ず導入しなければならないということでもない。われわれは、われわれの野球をするんだと思っているのであれば、別に変える必要はない」と語りつつ、「見てるほうはもちろん楽だとは思う」と、ファン視点から賛意を示した。
データ活用の日米格差
ドジャースでは主に大谷の通訳として知られているが、データ分析担当としてWS連覇に貢献したウィル・アイアトン氏が、今大会は侍ジャパンのアナリストに就任したのも、侍ジャパンの大きな変化だった(ドジャース傘下1Aのアスレチックトレーナー前田晃徳氏も同行した)。
ベンチでタブレットを片手に戦況に目を光らせ、時に選手や首脳陣と話し込むアイアトン氏の姿が目立った。
ただ今大会は、日米のデータ活用の違いも浮き彫りになった。大谷は「少ない資料をうまくまとめてはくれていた」と感謝しつつ、「(NPBの)現場として常日頃は使ってなさそうだなという雰囲気が出ていた。(MLBとの)ギャップはあった」と認めた。
次回大会は早ければ3年後の29年開催。28年にはMLB選手が出場する方向で進んでいるロサンゼルス五輪も待っている。残された時間は決して多くはない。