チーム合流後、球場入りも球場を後にする時も行動を共にし、公式練習の集合写真も隣同士。常に冗談を言い合い、リラックスした表情が印象的だった。

「最初は『大谷様』にみんなが緊張してなかなか話せなかったので、『同じ人間なんだよ』って後輩たちに伝えて」と語ったように、今回は鈴木が年下の選手たちと大谷をつなぐ役割も担ったようだ。

ありのままでいられる大谷は、いつもどおり「イジる」側に回ることができる。「本当に真面目でおとなしくて」という印象を持った北山亘基(北海道日本ハムファイターズ)に、強化試合のあった大阪で「明日、セレブレーション(祝賀のポーズ)決めて発表して」とむちゃぶり。

ダメ出しの末に「お茶たてポーズ」が生まれ、3月6日の台湾戦で満塁弾を放った際などに自ら披露して、チームに一体感を生んだ。

打者専念の重圧は、ドジャース移籍1年目の24年シーズンで経験していることも大きかっただろう。「いつもどおり」の大谷で居続けられたことが、「いつもどおり」の大暴れを生んでいた。

大谷が侍ジャパンの一員として過ごしたのは、2月26日からの2週間強だった。かけがえのない時間になったと同時に、世界の強豪に勝つために「足りない部分」も実感したようだ。

日本に残るMLBとの差