投資は実用的な分野のみに
カーボベルデの観光の中心地は、カーボベルデ人の大多数が暮らす島々から切り離されている。そのため、カーボベルデは国際観光がもたらす投資の恩恵を受けながらも、我々は自国の文化と国民性の独自性を維持することができている。
閑散期であっても、カーボベルデの滞在人口の10パーセント以上は海外から来た人々だ。それほど海外から来た人がいるにもかかわらず、西側諸国とは異なり、自国の文化的伝統への脅威をめぐる議論は起こっていない。
カーボベルデの規模の小ささは、税収確保を妨げない。むしろ、公的支出を費用対効果の高い産業に集中させてきた。公的サービスは、観光客の多さと国際的な旅行・接客事業者の存在によって税基盤が強化され、カーボベルデの少ない人口だけでは到底実現できないほどの恩恵を受けてきた。
結果、人口50万人の国家では単独では賄えない交通、医療、教育のインフラがカーボベルデにもたらされた。
規模が小さいことはまた、経済拡大が実用的な分野に集中することも意味する。失敗するかもしれない新たな取り組みを許しておくような余裕がないので、無茶な約束をしたり、無用の長物となる事業に資金を投じたりする余地はない。
その代わり、あらゆる努力は既存産業の関連分野への進出に注がれる。カーボベルデの場合、国際航空の中継拠点になることだ。
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