中央銀行のジレンマ
こうした状況は中央銀行を板挟みにしている。インフレ抑制のために利上げすれば経済成長を一段と損なう恐れがあるためだ。
米シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は6日、「これ以上ないほど居心地の悪いスタグフレーション環境」が迫りつつある可能性があると米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)に語った。
市場は現在、欧州中央銀行(ECB)が26年中に少なくとも1回利上げするとみている。紛争勃発前は40%の確率で利下げを織り込んでいた。
イングランド銀行(英中央銀行)についても年内の利上げが意識されている。紛争勃発前の予想は少なくとも2回の利下げだった。
コメルツ銀行の金利ストラテジスト、ライナー・グンターマン氏は「ECB内のハト派が景気下振れリスクを強調しても、原油価格が下落に転じない限り利上げ懸念は払拭されない」とみる。
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