「悪口を言いすぎた人」の末路

そんなある日、部下の女性社員から「相談がある」としてランチに誘われた。彼女は店に着くと開口一番「柴田さん、大宮さんと何かありました?」と聞いてきた。

「え? 何もないと思うけど...」

「大宮さんが、柴田さんのことをボロカスに悪口言ってるんですよ」

そりゃ、そうだろう。ほぼ全ての社員の悪口を言う大宮さんが、私の悪口だけは言わないほうがおかしい。

私は、女性社員にこう告げた。

「キミの悪口も、大宮さんから聞いてるよ」

「マジすか? あいつサイテー! 仕事できる人だから尊敬してたのに。だからあいつ、いい年して結婚できてないんですね。今日からガン無視してやりますわ」

"人生の指標"となる言葉の数々を収録している本、『人生は期待ゼロがうまくいく』の中には「『悪口ばかり言っている人』は信用しない」という項目がある。


3.悪口が好きな人は、こちらの悪口も言いふらす

人の悪口を一度も言ったことのない人なんていないだろう。それが人間というものだ。しかし、それが行き過ぎていたり、息を吸うように悪口を言いまくる人間には要注意。そういう人は、別のところでこちらの悪口も誰かに言いふらしている。悪口を好物にしている人間は、信用に値しない。

――『人生は期待ゼロがうまくいく』(p.185)

著者のキム・ダスル氏は、身近によくいる要注意人物の特徴を列挙し、こうした人たちから距離を置くことが重要だと指摘している。

ちなみに、大宮さんは社内の女性社員たちに無視されるようになり、男性社員たちからも徐々に距離をとられて孤立していった。

その後、複数の同業者が集まる飲み会で、同業大手の社員が私に言った。

「大宮が、『社員全員のレベルが低すぎる』って、お前の会社の悪口言ってるぞ」

すると、数人が「俺も聞いた聞いた」と笑い出し、一人がこう続けた。

「そんなこと他社の人間に言いまくってる大宮が一番レベル低いよな」

悪口はブーメランとなって自分を傷つける。そのことを肝に銘じておこう。

(本記事は『人生は期待ゼロがうまくいく』の発売を記念した書下ろしエッセイです)


柴田賢三(しばた・けんぞう)

大学卒業後、複数の出版社や不動産会社での社員を経てフリーライターとして独立。週刊誌、月刊誌、WEBメディアなどで記者、編集者を経験した。事件、芸能、スポーツ、サブカルチャーまで幅広く取材に携わり、のちに新聞やテレビでも大きな話題になったスクープをモノにしたこともある。

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人生は期待ゼロがうまくいく』(ダイヤモンド社)(※画像をクリックするとアマゾンに飛びます)
※当記事は「DIAMOND online」からの転載記事です。元記事はこちら
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キム・ダスル『
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