<陰口も悪いことばかりではないという研究結果が発表された>

上司の陰口を叩くことは、一般的に職場では問題行動だ。職業人として未熟な行為であり、有害なものと考えられている。

【動画】職場で噂話が生まれ、広まる理由

しかし新たな研究によれば、現実はそれほど単純ではない。

米ラトガース大学、米ユタ州立大学、米南メソジスト大学の研究者チームは、202人のオフィスワーカーを対象に、上司について噂話をしたかどうか、そしてその後どのような感情や行動をとったかを尋ねた。

結果、上司について噂話をすることは従業員と上司との距離を広げる可能性がある一方で、同僚同士の結びつきを強め、場合によっては協力関係をより促すこともあることを明らかにした。

研究によると、上司の陰口を叩くことは、それを行った人々にしばしば複雑な感情を引き起こす。従業員はその後、罪悪感や恥ずかしさを覚え、上司を避けるようになる場合があり、それが生産性を損なう可能性がある。

同時に、その不満を同僚と共有することによって、従業員の経験を正当なものとして確認し、帰属意識が高まり、互いに支え合おうとする意欲が強まることもある。少なくとも短期的にはチーム内の社会的なつながりを強化するように見えたという。

要するに、噂話にはリスクが伴う一方で、社会的な結束を生む役割を果たすこともあるのだ。

この効果は、上司が感情的または言葉による虐待を行っている状況で特に強く表れた。その場合、噂話は従業員たちを共通の問題のもとに結びつける役割を果たしていた。

虐待的な上司は従業員にとって「共通の敵」となり、連帯感を強め、同僚同士が互いに支え合おうとする意欲を高めるファクターとなった。ただし、噂話の後に従業員が上司からさらに距離を置く可能性も高くなるなど、負の側面も同時に強めることが分かった。

上司の陰口も、使いようなのかも?

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