だがイスラエルは2024年4月、イラン中部イスファハン周辺のロシア製S300の一部を標的に攻撃した。さらに同年10月の大規模攻撃で、残るS300を破壊したとイスラエルは発表している。報復の連鎖の中で、両国は直接攻撃を応酬した。
2024年4月以前、S300はイランが輸入した中で最も高性能な防空システムだったと、イスラエル国営イスラエル・エアロスペース・インダストリーズの元幹部で戦略アナリストのシャイ・ガルは述べている。S300はイスファハンとナタンズの重要な核施設を防護していたという。
2025年6月のイラン攻撃では、米国は2024年の攻撃で生じた防空網の大きな穴を利用した。イスラエル機と米軍機はイランの対空システムを探知し、電子戦で無力化しつつレーダーを回避し、遠距離からミサイルを発射する能力を備えている。
英国拠点のアナリストらは、6月の攻撃で弱体化していたイランの防空体制に「重大な欠陥が露呈した」と指摘した。結果的にイスラエルの航空優勢に「有意な挑戦を行えなかった」という。
ロンドンの国際戦略研究所は先月、イランには新たな防空システムが「緊急に必要だ」と分析していた。
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