<「不倫」を認めることで否定したかったのは、もっと深刻な疑いだったのか。説明の曖昧さが、疑念をかえって増幅させる──>

ビル・ゲイツがメリンダ・ゲイツとの離婚を発表した5年前、彼は富豪としての面目をまだ保っていた。離婚の原因はどちらかが悪いというのではなく、富裕層にはありがちなものだろうと思われた。

ところが先週、大衆紙までがこう報じた。「ビル・ゲイツ、27年間の結婚生活で2人の女性との不倫認める」

「悪役なき離婚」説は消えた。しかもゲイツが不倫を認めたのは、ジェフリー・エプスタインとの関係に端を発する、もっと深刻な疑惑から身を守ろうとしてのことだった。

ゲイツは世界中に不倫を告白するつもりはなかったようだが、ゲイツ財団の職員に説明した音声をウォール・ストリート・ジャーナル紙が入手。同財団はゲイツが2000年にメリンダと設立し、860億ドルの基金を持つ慈善団体だ。

ゲイツとエプスタインの関係は以前から知られていたが、米司法省が1月に約300万ページの資料を公開したことで改めて疑惑が浮上。特に注目されたのが、エプスタインが自分自身に宛て書いたとみられるメールの下書き。

内容はエプスタインがゲイツの婚外関係を仲介し、「ロシア人の少女たちとの性行為の結果に対処するため」、ゲイツに薬を手配したことを示唆していた。

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何を認め、何を否定したか