インド市場への期待は会場で驚くほどたくさんの日本のビジネス関係者に出会ったことからも感じた。イベントに参加しなかった企業の来場者も多い。インド市場を、まずは見極めたいというところだろう。

イベントからは非常に明るい印象を受けたが、インドでの日本アニメはポジティブな可能性ばかりではない。人気とビジネスは必ずしも一致しないからだ。

市場参入を阻む規制の多さ

人気アニメがテレビ放送され、配信視聴が普及する──それが映像ビジネスの広がりである。しかし日本アニメは、映像の先に広がるキャラクター商品により大きなビジネスチャンスがある。安定した商品の生産と流通、それを購入するファンの厚みがインドでは十分ではない。会場となったモールは巨大で清潔で、人々は明るくショッピングやエンタメを満喫していたが、それが限られた顧客という認識は必要だ。

「メラ!メラ!」は他国と異なった方法でこれに切り込む。アニメ関連ではない大手企業とのコラボレーションだ。自動車メーカーのスズキは人気アニメ『NARUTO』とコラボしたブースを展開した。トヨタも『進撃の巨人』のラッピングカーを出展。大手商社の伊藤忠商事は地元インドの財閥リライアンスと組み、新海誠監督の人気作品のTシャツを販売した。日本製ではなく現地生産した商品には、伊藤忠の持つ現地ネットワークが生かされている。

オールジャパンが攻略の鍵