Suban Abdulla William Schomberg

[ロンドン 18日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が18日発表した1月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比3.0%上昇し、昨年3月以⁠来の低い伸びとなった。輸送費や食品、非アルコール飲料の価格上昇が鈍化したことが要因。

12月は3.4%、ロイターがまとめたエコノミスト予想の中央値は3.0%だった。

食品インフレ率は昨年4月以来の低水⁠準。12月に急上昇していた航空運賃は前月比で大幅に下落した。

エネルギー・食品・たばこを除く⁠コアインフレ率は1月に3.1%と、2021年9月以来の低水準となった。

シンクタンクの英国立経済社会研究所(NIESR)のアソシエイトエコノミスト、ニコラス・クリッテンデン氏は、「今日の数字は中銀が春に政策金利を引き下げる可能性が高いことを示している。イ⁠ンフレが鈍化し、失業率が徐々に上昇するなか年内にさらなる利下げが行われると予想している」と⁠述べた⁠。

受け金利先物市場では、イングランド銀行(英中央銀行)が3月に利下げを行う確率が指標発表前の約80%から約90%に上昇した。さらに26年後半にも利下げが行われと見通している。

一方、イングランド銀が基調的な物価圧力の指標として重視するサービス価格の上昇率⁠は4.4%と、12月の4.5%から小幅な低下にとどまり、市場予想の4.3%を上回った。

会計事務所RSM・UKのチーフエコノミスト、トーマス・ピュー氏は「ほぼ全ての価格調査指標がディスインフレのペース鈍化を示していることを踏まえると、総合インフレ率低下にもかかわらず、中銀は今年も慎重な姿勢を維持せざるを得ない」と指摘。「実際、サービスインフレは総合⁠インフレよりもはるかに粘着性があることが証明されている」と語った。

1月の英国のインフレ率は米国(2.4%)やユーロ圏(1.7%)を上回った。

CPIの発表後、ポンドは対ドルでほぼ横ばい。金利先物市場では、中銀が3月に利下げを実施する確率が約80%となっており、今年終盤にも追加利下げが行われる見通しだ。

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