[ロンドン 16日 ロイター] - スターマー英首相は16日、国防費の増額、加速すべきとの認識を示した。この日、BBCは⁠、英政府が国防費を国内総生産(GDP)比3%に引き上げる目標の達成時期を前倒しすることを検討していると報じた。

スターマー氏は14日のミュンヘン安全保障会議で、欧州は武⁠器や弾薬の供給を通じてウクライナ支援で結束していると述べる一方、「より速いペ⁠ースで、より多くの支出が必要になるのは明らかだ」としていた。

英政府は昨年2月、国防費を2027年までにGDP比2.5%へ引き上げ、29年に予定される次回総選挙後に始まる次期議会で3%を目指す方針を示していた。これについ⁠てBBCは、政府が29年までに3%の目標を達成する方策を模索していると伝えた。

16日、記⁠者団⁠から目標前倒しの有無を聞かれたスターマー氏は、ミュンヘン安保会議での発言を繰り返し、武器や弾薬の供給でウクライナを支援し、軍備強化で欧州が団結していると説明。

「われわれにはさらなる努力だ。国防費については、より⁠迅速に進める必要がある」と指摘し、「すでに国防費に関する約束をしているが、支出額の問題だけではない」と語った。

北大西洋条約機構(NATO)の最新推計によると、英国の24年の国防費はGDP比2.3%だった。

高水準の債務と歳出圧力に直面する中、政府は昨年、国防費を2.5%へ引き上げる財源を確保するため海外援⁠助予算を削減した。ただ、支出の優先分野を示す国防投資計画はまだ公表しておらず、防衛業界から不満が出ている。

英予算責任局(OBR)は昨年、国防費をGDP比3%へ引き上げた場合、29/30年度に173億ポンド(約240億ドル)の追加負担が生じるとの試算を示している。

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