Richard Cowan David Morgan Nolan D. McCaskill

[ワシントン 12日 ロイター] - 米上院は12日、野党民主党がトランプ政権の移民取り締まり強化に反発する中、2026年度(9月30⁠日までの1年間)の米国土安全保障省(DHS)向け予算案を否決した。

採決結果は賛成52票、反対47票と、法案成立に必要な60票に届かなかった。民主党は、共和党が移民・税関捜査局(ICE)の権限を抑制⁠する改革に同意しない限り、同省への資金提供を支持しないと述べた。

今回の採決を受け、14⁠日に予算が失効した場合、同省が閉鎖に直面する可能性が高まった。ただ、実際の影響は最小限にとどまる可能性が高い。

上院民主党トップのシューマー院内総務は、改革なしに予算を継続的に投入すれば、本来守るべき規則を守らない無法警察にゴー⁠サインを与えることになると述べた。

一方、上院共和党トップのスーン院内総務は、民主党が否決⁠した法⁠案は、新たな監視規定やボディカメラや緊張緩和訓練への予算など、民主党の提案の一部に対応するものだと主張した。

この法案は、国土安全保障省が担当する移民取り締まりやその他の機能の予算として9月30日までに644億ドルを拠出する内容だった。

現行予算⁠は東部標準時14日午前0時1分(0501GMT)に期限切れとなる予定で、それまでに議会が行動を起こさなければ、同省は「必須ではない」業務を停止しなければならない。

ただ、国土安全保障省は昨秋、職員27万2000人のうち25万8000人を「必須職員」と見なし、43日間の連邦政府閉鎖期間中も勤務を続けるよう求めていた。

さらに、国土安全保障省の2つの主要な移⁠民取り締まり機関であるICEと税関・国境警備局(CBP)は、現在議会で保留されている資金とは別に、昨年議会から巨額の予算増額を認められた。

議会は14日から10日間の休会に入るとみられ、トランプ大統領が議会で毎年恒例の一般教書演説を行う前日の23日まで議員らはワシントンに戻らない予定だ。

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