シンガポールは自国の水資源を活用するため、雨水の貯留や海水淡水化などの設備を強化している。また、2061年に現在の契約が切れるまでに自給力を高められるよう、水の再生利用戦略を推進している。

だが、マレーシアとの水問題の再燃は、シンガポールにとっては間の悪いタイミングで起きた。

シンガポールで最大4分の1の水を供給する淡水化プラントの建設を手掛けた水処理大手ハイフラックスは、深刻な経営難に陥っており、西部チュアス海水淡水化プラントの売却を検討している。

シンガポール公益事業庁(PUB)は、「状況を注視し、チュアス工場が稼動を継続できるよう措置を講じている」としている。

2021年までに選挙が予定されているシンガポールでは、水の価格は神経質な問題となっている。国民の強い支持を受ける同国政府だが、昨年約20年ぶりの値上げに踏みきると、異例の抗議デモに直面した。

(翻訳:伊藤典子 編集:下郡美紀)

John Geddie and Aradhana Aravindan

[シンガポール 26日 ロイター]

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