ブランドにまつわる思い出を語るとともに、遺族に対し哀悼の意を表したのが、ビル・クリントン元大統領の長女、チェルシー・クリントンだ。

「大学生のころに祖母から、初めてケイト・スペードのバッグをプレゼントされた。今もまだ手元にある。ケイトの家族、友人、愛する人たちのことを心から想っている」

55歳だったスペードは、6月5日午前、ニューヨークの自宅で首をつっているのを家政婦に発見された。

スペードは、ファッション界で大きな成功を収めたデザイナーだった。夫のアンディ・スペードと共に、自らの名を冠したブランド、「ケイト・スペード ニューヨーク」を立ち上げ、有名ブランドに育て上げた。スペードがデザインしたアイテム、特にハンドバッグは、鮮やかな色遣いと遊びごころを取り入れたデザインで人気を博した。

経済的にも大成功だった

だがスペード夫妻は、早くにブランドを手放していた。大手百貨店チェーンのニーマン・マーカス・グループに売却したのだ。ブランドはその後2006年にはリズ・クレイボーンの手に渡り、スペードは翌年、デザイナーを辞任して会社を去った。

スペード夫妻が経営から離れた後もブランドは成功を続け、2017年に24億ドルでコーチに買収された。一方、スペード夫妻は2016年に、靴やバッグを展開する新ブランド「フランシス・ヴァレンタイン」を立ち上げた。

経済的にも驚くほどの成功を遂げた。正確な額の算定は難しいものの、総資産は1億5000万ドル前後にのぼると、「ザ・リッチェスト」や「セレブリティ・ネット・ワース」などの専門サイトは伝えている。

(翻訳:ガリレオ)

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