自分と相いれない意見を否定するためなら何にでも飛び付く、という風潮の根も同じところにある。例えば最近、地球温暖化はかつて考えられていたよりゆっくり進行しているとの見解が出てきた。これは決して気候変動を否定するものではないが、否定論者の中にはあたかも自分たちに有利な証拠が出てきたかのように主張する者がいる。
今も昔も、市井の人々は偉い人々から間違いを指摘されることも、無視されるのも好まない。「問われているのは、何をもって信頼に足る専門知識と認めるかという点だ」とドーシュは言う。そこの詰めが甘いと、耳に心地よい言葉に安易に乗せられてしまいかねない。
2026年4月21号(4月14日発売)は「台湾有事の新シナリオ」特集。
米・イラン戦争で変わる地域紛争の「大前提」/石油危機を恐れるべき理由
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