[ハノイ 15日 ロイター] - ベトナムは2026─30年に少なくとも年間10%の経済成長を目指す。共産党が5年に1度の党大会に向けて用意した文書が15日に公表された。
21─25年の年間成長率目標は6.5─7.0%だった。21─24年の年平均経済成長率(実績)は約5.7%だが、今年は8%を超える勢いとなっている。
また、1人当たりの国内総生産(GDP)を30年までに8500ドルに引き上げることを目標とした。21─25年の目標は4700─5000ドルで、昨年の実績は4700ドルに達した。
次回党大会の日程はまだ発表されていない。
党大会での議論のたたき台となる今回の草案は「今後5年間、わが国はいくつかの困難や課題に直面し、いくつかの側面は以前の(5年間の)期間よりも厳しく、より深刻になると予想される」と記している。
米関税以外の経済的課題として、ベトナムは技術面で遅れをとる危険性があり、「予測を上回る速さ」で人口の高齢化が進んでいるほか、気候変動、自然災害、汚職のリスクに立ち向かう必要があると述べた。
国家が「主導的役割」を担い、民間経済が「推進力」となる新たな成長モデルを開発することを目指すとした。
成長を押し上げ、貿易収入の減少を補うため、インフラなどへの公共支出を増やす計画で、財政赤字は今後5年間で対GDP比約5%になるという。21─25年目標は3.1─3.2%だった。
世界情勢が急速に「かつてないほど複雑な方向に」変化しており、大国間の競争が激化していると指摘。ベトナムにとって「戦争のリスクは排除できない」とも述べている。