ウルフは1日にしてツイッターのようなソーシャルメディアの話題となり、テレビニュースの中心となった。記者が取材対象として脚光を浴びる──これはウルフ自身がかつて批判した役回りのはずだ。「メディア自体がニュースの主役になるべきではない」と言って、CNNでメディア批評番組の司会を務めるブライアン・ステルター記者を叱ったのは昨年2月のことだ。

ウルフは取材対象を批判する際、必ずしも単刀直入には行わない。取材対象を攻撃する前に御世辞で持ち上げる手法でも知られている。アトランティック誌のエリック・アルターマンはウルフを「褒め殺し術にたけた肖像画家」と評した。その書きぶりは『炎と怒り』でもいかんなく発揮されているようだ。

【参考記事】トランプ暴露本『炎と怒り』が政権崩壊を引き起こす可能性

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