By Indradip Ghosh

[24日 ロイター] - S&Pグローバルがまとめた3月のユーロ圏のHCOB総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は7カ月ぶりの高水準に上昇した。主要産業であるサービス業が減速したものの、製造業の低迷が和らぎ、全体として拡大基調を維持した。

総合PMIは50.4。2月の50.2から上昇し、昨年8月以来の高水準となった。今年に入り、景況拡大と縮小の分かれ目となる50を上回り続けている。ただロイターがまとめたエコノミスト予想の50.8には届かなかった。

INGのチーフエコノミスト、バート・コリン氏は「慎重ながらも一段の改善を示した。貿易戦争の激化の可能性を前に製造業生産も上昇した。これは昨年末に停滞した第1・四半期の成長率がプラスになる可能性を意味する」と指摘。「防衛・インフラ投資の大幅な増加への期待は、特に製造業PMIが上昇したドイツにおいて、より持続的な回復に対する楽観的な見方を後押ししているが、貿易戦争と世界的な需要低迷を考えると、輸出注文は引き続き圧迫される可能性がある」と述べた。

サービスPMIは50.4。エコノミストの予想(51.0)に反し前月の50.6から低下した。

一方、製造業PMIは47.6から48.7に改善し2年超ぶりの高水準。エコノミストの予想(48.2)を上回った。工場の生産が2年ぶりに拡大に転じ、指数は48.9から50.7に上昇し2022年5月以来の高水準となった。

ハンブルク商業銀行(HCOB)のチーフエコノミスト、サイラス・デラルビア氏は、単一のデータで本格的回復到来と考えるのは早計だが、生産が23年3月以来初めて拡大したことは注目に値すると述べた。

コスト上昇を受け、製造業の投入、産出価格ともに7カ月ぶりの大幅上昇となった。

景況感の改善を映し雇用が改善した。雇用総合指数は49.2から50.1に上昇し、8カ月ぶりに節目を超えた。

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