Stella Qiu
[シドニー 24日 ロイター] - オーストラリア政府が25日発表する予算案では、再選を目指すアルバニージー政権が家計への支援策を打ち出す中、財政収支が3年ぶりに赤字に転落する見通しだ。
チャーマーズ財務相は予算案について、的を絞った物価高対策を中心とした「責任ある」内容になるとしている。23日のテレビインタビューで「生活費に焦点を当てた予算だが、世界経済の不確実性の中で豪経済の強さを確保するものでもある」と述べた。
政府は23日、家庭向け電気料金補助の延長を発表した。また、初回住宅購入者向け支援策を拡充するほか、軍事力強化に向けて10億豪ドルの国防支出を前倒しする。公的医療保険制度への85億豪ドルの投資なども既に発表している。
支出拡大を受け、2024/25年度の財政収支は2年連続の黒字から一転して赤字となる。
ただ、アナリストは赤字額について、政府が昨年12月の中間経済・財政見通しで示した269億豪ドルより小幅にとどまると予想している。
豪州では5月17日までに総選挙が実施されるが、アルバニージー首相は物価高や金利の高止まり、住宅価格高騰を巡る有権者の不安解消に苦戦している。世論調査では同氏の中道左派与党・労働党と野党・保守連合の支持率が拮抗している。