Giulio Piovaccari

[ミラノ 17日 ロイター] - 中国電気自動車(EV)大手の比亜迪(BYD)は、欧州で3番目の工場をドイツに建設する案を検討している。ドイツが昨年、中国製電気自動車(EV)に関税を課す措置に反対したことを勘案した。事情に詳しい関係者がロイターに語った。

BYDのステラ・リー副社長は今月、業界紙アウトモビルボッヘのインタビューで、欧州で3番目の工場建設を検討していると明らかにしたが、具体的な場所には言及しなかった。BYDは既にハンガリーとトルコで工場の建設を進めている。

関係者の話では、ドイツはBYDにとって工場建設場所の最有力候補地だが、社内では同国の高い労働コストとエネルギーコスト、低い生産性、乏しい柔軟性が理由で疑問が投げかけられている。最終的な判断はまだ下されていないという。

BYDはコメント要請に返答しなかった。

関係者によると、BYDは輸入関税を支持する国には投資しないよう求める中国政府の指令にも従わなければならない。このため、関税を支持しているイタリアやフランスなどは候補から外れていると考えられる。

関係者は、欧州の各国が向こう数年間でどの程度「中国寄り」になるかが第3工場建設の決定的な判断材料になりそうだと話した。また最終判断は、欧州におけるBYDの販売実績や、ハンガリーとトルコの工場の設備稼働率にも左右されると付け加えた。

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