Stefanno Sulaiman Gayatri Suroyo
[ジャカルタ 17日 ロイター] - インドネシア統計局が17日発表した2月の貿易統計によると、パーム油が輸出を押し上げ、貿易収支は予想を上回る黒字となった。
2月の貿易黒字額は31億2000万ドルで、ロイターがまとめたアナリスト予想の24億5000万ドルを上回った。1月は34億9000万ドルの黒字に上方修正された。
輸出は前年比14.05%増の219億8000万ドル。アナリスト予想の9.10%増を上回った。
パーム油(精製および未精製)の輸出は22億7000万ドルで前年比約90%増加した。食用油価格は供給逼迫観測からここ数カ月上昇している。輸出量は前年比45%増の206万トンだった。
貴金属、宝飾品、ニッケルの輸出も増加した。一方、石炭輸出は20億8000万ドルと20%近く減少し、3年ぶりの低水準となった。価格下落や数量減少が響いたという。
資源国インドネシアの輸出は、2022年のコモディティー(商品)ブームの終焉に伴う落ち込みから回復しているが、トランプ米政権の通商政策を踏まえ世界貿易の見通しは不透明とアナリストは指摘する。
輸入は2.30%増の188億6000万ドル。アナリスト予想の0.6%増を上回った。
自動車・自動車部品の輸入は24%増の9億2000万ドル。
ダナモン銀行のエコノミスト、ホシアンナ・シトゥモラン氏は、インドネシア政府が提案している石炭、ニッケル、銅、金、スズなどの鉱物資源に対する採掘権料引き上げが、今後の貿易統計に影響を及ぼす可能性があるとの見方を示した。
「このような措置は鉱業セクターの財務負担を増加させ、インドネシアの貿易黒字を抑制し、投資を阻害する恐れがある」と述べた。
石炭とニッケルの輸出は2月の輸出全体の約20%を占めた。
ペルマタ銀行のエコノミスト、ジョシュア・パルデデ氏は、政府の成長促進政策により輸入はさらに増加する可能性があるが、貿易戦争の緊張が高まる中、輸出は苦戦するだろうと述べた。