David Ljunggren
[オタワ 26日 ロイター] - イプソスがカナダ国民に支持政党を尋ねた世論調査で、政権与党で左派の自由党が38%と、中道右派の保守党の36%を上回って逆転した。保守党のピエール・ポワリエーブル党首を、カナダを51番目の州として併合したいと主張しているトランプ米大統領と比較する広告を打った自由党は、この6週間で保守党にリードされていた26%ポイント差をひっくり返したことになる。
保守党の長い間にわたる戦略は、不人気にあえいできたトルドー首相を攻撃することだった。しかし、トルドー氏が9年超にわたって務めてきた首相を辞任すると今年1月に発表し、3月9日の党首選を控えた自由党は着実に支持を伸ばしている。
イプソスは「保守党はトランプ氏に対する反感の高まりと、自由党の新指導部に対する期待感から逆風に直面している」とコメントした。議会下院の総選挙は10月20日までに実施される必要があるが、それよりもずっと早く行われる可能性もある。自由党の新党首は、直ちに解散、総選挙に打って出る選択肢を持つことになる。
レジェが今月25日発表した世論調査では保守党の支持率が38%、自由党は35%だった。昨年12月にはそれぞれ43%、21%だった。
同じく25日に発表されたエコスの世論調査では自由党の支持率が38%と、保守党の37%を上回った。
これらの3つの世論調査に基づくと、もしも現段階で総選挙が実施された場合には自由党、保守党はそれぞれ下院(343議席)で過半数を大きく割り込み、小政党の支持を得なければ政権を取れなくなる。
25日に実施された自由党党首候補の討論会で、マーク・カーニー元カナダ銀行(中央銀行)総裁は「トランプ氏に立ち向かうのに最悪の人物は誰か。それはポワリエーブル氏だ。彼はトランプ氏を崇拝している。彼はトランプ氏の言葉を使う。この極めて重要な時期に、彼はわが国にふさわしい人物ではない」と訴えた。一方、クリスティア・フリーランド前財務相は「トランプ氏は、わが国に第2次世界大戦以降で最も深刻な課題を突き付けている」と語った。