サフチェンコの政治的な将来は、釈放される前から多くの憶測を呼んできた。サフチェンコのような信念の人は、シニカルで腐敗したウクライナの政界から邪魔にされるのではないかと考える人も多い。ウクライナの「政治サーカス」のなかで彼女に何ができるか疑問を呈する人もいる。それでもある週刊誌は、真剣な表情のサフチェンコを表紙に据え、「次期ウクライナ大統領?」の見出しをつけずにいられなかった。

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政権の人気回復が狙い?

 一部のコメンテーターやブロガーは、サフチェンコがポロシェンコ大統領就任2周年の記念日に釈放されたことに注目する。この釈放は、ポロシェンコの支持率下落を止めるために画策されたものではないかというのだ。

 ウクライナの多くの人々にとっては、囚われの身だったサフチェンコのほうが、自由の身になったサフチェンコよりも英雄扱いしやすい存在だったかもしれない。サフチェンコも、多くの人々が彼女の栄光を利用したがる現実を目の当たりにするだろう。だがウクライナの闘うプリンセスがどこまで本当に歓迎されているのかは、まだわからない。

This article first appeared on the Atlantic Council site.

Irena Chalupa is a nonresident fellow at the Atlantic Council. For the 2015-2016 year, she is a Fulbright scholar researching Soviet-era Ukrainian political prisoners.